上⼿な医療のかかり⽅とセルフメディケーション
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」
とWHO(世界保健機関)は定義しています。たとえば、体調不良のときや、ちょっとしたケガを自分で治療するときに市販薬を利用することは、セルフメディケーションにあたります。
当組合では、過度な受診控えを防ぎつつ、医療資源の効率的な活用を図るため、上手な医療のかかり方とセルフメディケーション(OTC薬推進を含む)を推進しています。
セルフメディケーション推進の目的
- 医療機関への受診の必要性や、医療機関の選択等を適切に理解して医療にかかることができれば必要なときに適切な医療機関にかかることができます。
- 医療提供者側の過度な負担が軽減されることで、医療の質・安全確保と同時に医療保険制度の安定につながります。
- 令和2年11月12日開催 第133回社会保障審議会医療保険部会資料
「薬剤自己負担の見直しについて」をもとに当組合にて作成
セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)とは
適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、健康の維持増進および疾病の予防への取り組みとして一定の取り組みを行う個人が、平成29年1月1日~令和3年12月31日までの間に※1、特定の医薬品(スイッチOTC医薬品)※2 を年間で12,000円を超えて購入した際に、超えた金額(上限88,000円、生計を一つにしている家族の分も含む)について、確定申告により所得控除を受けられる仕組みです。
- ※1 令和4年1月からさらに5年間(令和4年1月1日~令和8年12月31日)延長されました。
セルフメディケーションに対するインセンティブ効果の維持・強化が重要であり、また、政策効果の検証を引き続き実施する必要があるためです。 - ※2 特定の医薬品(スイッチOTC医薬品)とは
要指導医薬品および一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品のことで、医療機関での処方なしで薬局にて購入できるため、組合員のみなさまの負担を軽減できます。
(OTC=Over The Counterの略語)
- ※1 複数銘柄がある場合は最も薬価の安いものと最も高いものを記載(薬価は令和2年4月時点のもの)。
薬剤費は診療報酬点数として算定した場合の費用を記載。 - ※2 初診料(288点)、処方箋料(68点)、調剤基本料(42点)、薬剤服用歴管理指導料(57点)、
調剤料(処方日数に対応した点数)、後発医薬品調剤体制加算2(22点)を算定したケースで算出 - ※3 OTC薬は購入先やメーカーの違い(ブランド品、それ以外)によって価格は大きく異なる。
確認できた範囲における最安値からメーカー希望小売価格までの範囲を記載。 - ※4 葛根湯(顆粒)の場合、OTC薬は医療用医薬品に比べて、1/4~1/3程度成分の含量が少ない場合がある。
-
令和2年11月12日開催 第133回社会保障審議会医療保険部会資料
「薬剤自己負担の見直しについて」をもとに当組合にて作成
対象となる特定の医薬品(スイッチOTC医薬品)
処方箋が必要な医薬品のうち、市販薬として購入できるようになった医薬品です。
対象となる医薬品の多くはパッケージに識別マークを提示しています。
- ▼このマークがついています
領収書(レシート)にも税制の対象品目であることがわかるように表示されています。
購入時にご確認ください。
確定申告での医療費控除の特例について
スイッチOTC控除と、従来の医療費控除制度とを同時に利用することはできません。
スイッチOTC控除か、従来の医療費控除制度のどちらかを選択することになります。
確定申告には購入したときの領収書(レシート)や健診、予防接種などを受けたことがわかる書類が必要になりますので大切に保管しておきましょう。
確定申告で医療費控除をするときはこちらから
- 厚生労働省ホームページ
「セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について」
お問い合わせは
ダスキン健康保険組合
TEL 06-6821-5095 IP 050-3480-0078